八角理事長が東京地裁で“仰天”証言 裏金受領の相撲協会元顧問はノーモア!

公開日: 更新日:

「6年間、協会を公明正大に運営してきたつもりです。その中で、小林が私腹を肥やす事件が起きた。今後はこういうことがないようにしたいと強く思っています」

 日本相撲協会が「裏金顧問」こと、小林慶彦氏に損害賠償を求めた裁判が29日、東京地裁で行われ、証言台に立った八角理事長(元横綱北勝海)がこう言った。

 国技館の改修工事を請け負った会社から、小林氏の経営するコンサルティング会社に約8000万円の裏金が渡っただけではない。パチンコメーカーとの契約をめぐって仲介業者から裏金を受け取る動画まで撮影されている。裁判では特定業者との癒着や、理事ですら小林氏のやりたい放題に異を唱えることができないほど強大な権限を握っていたエピソードまで飛び出した。「(必要ないと思う工事を自分が止められず)苦しくて、不整脈が出て、病院に運ばれたこともある」(八角理事長)という。

 小林氏は「(カネは)従業員が受け取っただけで、自分は関知していない」「(裏金を一度は受け取ったのは知人の)顔を立てるため」と言い訳にしか聞こえない弁明に終始した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ