巨人・岡本和真が“裏任務”を遂行…「坂本引導」計画のキーマンに高卒2年目の中山礼都

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 巨人の主砲・岡本和真(25)が19日、関東近郊で同僚の吉川尚輝(26)、中山礼都(19)らと行っている自主トレを公開。この日はウエートトレーニング、打撃練習などで汗を流した。

 レギュラー2人に弟子入りしている19歳が今後、巨人のキーマンになるかもしれない。中山は中京大中京高からドラフト3位で入団し、高卒2年目を迎える遊撃手。1年目の昨季は二軍で打率.309をマークした。

 一軍の遊撃のポジションは2008年から14年間もの長きにわたり、主将の坂本勇人(33)が守ってきた。元木ヘッド兼オフェンスチーフコーチは「中山が『坂本さんもういいですよ』って言うくらいの選手にならなきゃいけない。なってもらわないと困る」とゲキを飛ばし、「強化指定選手」に指名。中山自身もオフの契約更改の席で球団から「来年からショートのレギュラーを取るつもりでやってくれ」と言われたことを明かしていた。球団も坂本に頼り切っている現状に危機感を覚えているのだ。

中山に求められる長打力

 一方の岡本和は年始にも阪神・井上に弟子入りを志願され、逆方向への長打の打ち方などを惜しみなく伝授した。岡本和はこの日、「(年下から)練習をしてくださいって頼まれるようになってきて、僕でいいのかっていう気持ちはある」と笑ったが、2年連続2冠に輝いた技術とパワーは、若手にとっては垂涎の的である。さるチーム関係者がこう言った。

「そもそも中山は『二遊間を守っていて同じ左打者の(吉川)尚輝さんにいろいろ聞きたい』と正二塁手の吉川に自主トレ同行を志願した。それでも、せっかく岡本と一緒にやっているのだから、球団としては中山に打撃を教えて欲しいところ。ファームで3割をマークしたアベレージタイプだけど、本塁打はゼロ。岡本のような長打力が身につけば、坂本を脅かす可能性が高まる。とにかく球団は、坂本を激務の遊撃から解放して打撃に専念できる環境をつくりたい。でないと、現役生活が短くなりかねません」

 元木ヘッドが言うまでもなく、岡本和は「ポスト坂本」育成の“裏任務”も課せられているようだ。 

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