新庄“BOSS組”の注目株!ドラ6左腕・長谷川威展の武器は独特フォームとMLB平均超えの回転数

公開日: 更新日:

「自分も早く(対外試合で)投げたい。そのためにまずちゃんと準備をして臨みたいと思ってやっています」(長谷川)

■「球速以上にビュッと来る」

 持ち味のひとつで「小柄なエスコバー(DeNA)」とも称されるテークバックの小さい独特のフォームは、投球時に上半身が前に突っ込まないよう改善を重ねた末にたどり着いたもの。最速151キロの直球は、「打者からはよく、『球速表示以上にビュッと来る』と言われます」(同)という。

 打者の感覚を狂わせる要素は、投球フォームだけではない。得意とするスライダーの回転数はMLB平均より500回転ほど多い3000回転に達することもあり、直球もMLB平均(2265)を超える2500回転とか。

 キャンプでは「実際の球速よりもどれだけ速く見せられるか」「得意の変化球を生かして直球の効果を上げること」の2つを軸に取り組んでいる。

「BOSS組」では20日までコロナ感染で出遅れたチームの二枚看板、上沢直之(28)と伊藤大海(24)が調整していた。「2人ともすごく意識が高い。質問をしたり、野球への姿勢を見て勉強させてもらっています」(長谷川)と話す。

 ある日の国頭では、全体練習が終わって引き揚げていくチームメートを横目に、ブルペンでひとり黙々とシャドーピッチングをする長谷川の姿が見られた。首脳陣からゴーサインが出るその時を静かに待っている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性