高安が無傷で9連勝の快進撃も…賜杯への不安は腰の爆弾より“ガラスのメンタル”

公開日: 更新日:

 初日からただひとり、9連勝と快進撃を見せている高安(32)。21日は碧山に苦戦しながらも押し出し、賜杯レースの先頭を走っている。

 高安といえば腰痛持ち。過去には腰を痛めて途中休場したこともあった。それだけに負担をかけないためか、今場所は速攻相撲が目立っていた。

 それがこの日は40秒という今場所の自身にとって長丁場の相撲。高安は腰以外のケガも多く、両足にも不安を抱えている。長い相撲が続くと、それこそ好調一転……となりかねない。

 だが、ケガと同じかそれ以上に不安なのがメンタルだ。昨年3月場所も10日目の時点で単独トップの9勝1敗。次点の照ノ富士(当時関脇)らは3敗しており、高安のVロードを阻む者は皆無と思われていた。が、11日目に正代に負けて2敗に後退すると、すっかりガチガチになってしまい、13日目から3連敗。10勝5敗でV逸どころか三賞すら逃した。

 当時から、角界では「兄弟子の稀勢の里(現二所ノ関親方)ともどもメンタルが弱い」と言われていた高安。成長した姿を見せてくれるといいが……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性