阪神次期監督に藤川球児氏が急浮上!最下位独走も売り上げ好調で矢野監督は途中解任せず

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 史上初の開幕から17戦1勝と大コケした阪神。16日現在も14勝26敗1分けの借金12で最下位を独走しているが、どうやら親会社は今季限りでの退任が決まっている矢野燿大監督(53)を途中休養させるつもりはないようだ。

 13日、親会社の阪急阪神ホールディングス(HD)が2022年3月期の決算を発表。デイリースポーツによると、阪急阪神HD執行役員兼阪神電鉄専務の佐々木浩氏が矢野監督について、「今年いっぱい続けてもらうということ」と明言。「出足でつまずいたが、まだシーズンは始まったばかりで、あきらめるには早いと思っている」と力説したうえで、ゴールデンウイークの甲子園の入場券が前売り段階で完売したことを受け、「ファンからも『頑張れ』と応援していただいており、ほぼ満席の状態で営業ができている。今の成績によって収益に与える影響がマイナス方向へ向くというのが確定しているわけではない」と話したという。

■観客動員数は12球団トップ

 阪神の主催試合の1試合平均の観客動員は12球団トップの3万6005人。2位の巨人に約5000人もの大差をつけている。今後も負け続けて観客が減る可能性はゼロではないが、客が入っているのにわざわざ監督を途中休養させる必要もない、とタカをくくっているようなのだ。

 同役員は「ポスト矢野」についても「去就の話は出ていません」と説明したそうだが、今後のチーム状況や6月に行われる阪急阪神HDの株主総会の動向なども踏まえて人選を進めるという。

次期監督決定のキーマンは谷本オーナー代行

 次期監督決定のキーマンとみられるのが、今年3月まで球団副社長を務めた谷本修取締役オーナー代行(57)だ。4月からは阪神電鉄本社の取締役に昇進し、球団や甲子園球場事業などを統括する「スポーツ・エンタテインメント事業本部長」に就任。タイガースの現場実務からは離れた。

 谷本氏は18年オフ、矢野監督誕生に尽力。矢野監督が今季限りで退任するのは、「後ろ盾」である谷本氏が本社復帰したことも無関係ではない、とみる向きも少なくない。

 その一方で、球団の百北社長、粟井副社長は共に新任。藤原オーナーが谷本氏を「オーナー代行」に任命したのは、球団運営の経験が長い谷本氏を中心として監督人事を進めたいと考えているからだろう。

「ポスト矢野」にはこれまで、球団OBで05年優勝監督である岡田彰布氏(64)の名前が取り沙汰されてきた。本人も再登板にやる気マンマンだというし、球団も05年優勝メンバーを中心とした組閣をしたい意向があるとみられている。一部では、00年代に常勝中日を率い、最近はユーチューバーとしても話題を振りまく落合博満氏(68)の待望論まで出始めているが、ここにきて有力候補と目される人物が浮上してきた。

「元守護神として通算245セーブをマーク、球団のスペシャルアシスタント(SA)を務める藤川球児氏(41)です」とは、阪神OBだ。

■阪神にとって切り札的存在

「谷本氏が次期監督選定のキーマンだというなら、同氏がOBの中で最も高く評価しているのは藤川SAだ。谷本氏は副社長時代に、鳥谷敬能見篤史と生え抜きの大物を次々と戦力外にして引退を迫ったが、2人とも他球団へ移籍した。しかし、藤川SAは20年シーズン途中、故障もあって自ら球団に『チームに迷惑をかけられない』と引退を申し入れた。ドラフト1位で入団し、メジャーや独立リーグに在籍したことはあったとはいえ、阪神一筋を通した藤川SAに、谷本氏は選手指導や編成業務に携わるポストを用意し、功に報いた。阪神ではかつて、引退直後の選手がこうした『特別職』に就任した例はない。DeNA三浦大輔監督が17年の引退直後にスペシャルアドバイザーとなり、その後監督に就任したように、阪神にとって藤川SAは、切り札的な存在だといえます」

 谷本氏は藤川SA就任時に「視野も広いですし、いろいろな情報を提供してほしいと思っている。いろいろな経験をしているので、経験値というのを若い選手たちに伝えてもらいたい」などと語っていた。

 当の藤川SAは阪神の仕事以外にもメディアで評論活動を精力的に行い、今年のキャンプでは日本ハム新庄剛志監督(50)に請われ、吉田輝星らを指導している。昨年12月には、自身のユーチューブチャンネルで監督業について、「なりたくなくてもなると思います。そんな気がしてます」と話している。

 球団OBの間では、「ネックはコーチ経験がないこと。チームを再建するなら、実績と経験が豊富な岡田氏の方が適任といえるが、新しい風を取り入れるなら『藤川監督』でも異論は出ないだろう」との声もある。プロ野球では指導者経験がない人物が監督になるケースも多く、前出の中日・落合監督やソフトバンク工藤公康監督らが結果を残している。

 藤川SAは現役時代から卓越した野球理論に定評があり、今も藤浪晋太郎(28)ら多くの選手が慕っているという。的確な解説を交えた評論活動も、ファンのウケがいい。今オフ、阪神の切り札が指揮官として登板する可能性が出てきた。 

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