著者のコラム一覧
菅野徳雄ゴルフジャーナリスト

1938年生まれ。岩手県出身。立教大卒。1964年からゴルフ雑誌の編集にたずさわり、中村寅吉をはじめ、河野高明、安田春雄、杉本英世、尾崎将司など、数多くのトッププレーヤーを取材。わかりやすい技術論と辛口の評論で知られる。「ゴルフ・トッププロのここを学べ」「ゴルフスウィングの決め手」「即習ゴルフ上達塾」などの著書がある。

星野陸也に欲しいのは米ツアーで通用するドローボール 大洗GCのプレーを見て思った

公開日: 更新日:

 先週の男子ツアー・アジアパシフィックオープン・ダイヤモンドカップは大洗ゴルフ倶楽部(茨城)で開催された。巨匠・井上誠一の最高傑作といわれているコースで、今年は7163ヤード・パー70。非常にタフなコースである。

「大洗にはバンカーが30個しかない」と言ったら「そんなに少ないの?」とビックリする人が多い。直径30センチ以上の黒松が約2万5400本もあるので、バンカーはあまり必要ないのだ。

 コースの横を通る道路のすぐ下は太平洋。松林の上空は絶えず海からの風が舞っている。そのため密生する松は根元から曲がりくねって生えている。

 松林に打ち込むと真っすぐグリーン方向に打ち出すことは不可能と言ってよい。いろんな方向に枝を伸ばしている松林が天然のハザードの役割をしているので、バンカーはたいして必要ないというわけだ。

 昔、鬼才といわれた戸田藤一郎は「空にもOBがある」とよく言った。戸田と言えば「パンチショット」が有名であったが、そのことについて本人に取材すると、「ロフトを立てて風の下にボールを通してやるためだ」と言った。

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