著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

さあて男筒香はどこへ行く? ピッツバーグ・ パイレーツを自由契約に

公開日: 更新日:

「まだ野球するんかい!」

 ピッツバーグの夜風が身にしみるぜ。さあて、男筒香、どこへ行く? つったって……どこ行きゃいいのさ?

 ハマへ戻るったってヨ、オレの居場所があるかどうか。守備はなんだかおっかなびっくり、打席に立っても速え球には振り遅れ、自慢じゃねえが足は遅い。

 いっそ北海道へでも渡ってみるか?

 石狩炭鉱は閉山しても、男一匹食いつなぐにゃ、北の大地が似合ってるぜ。ひょっとすりゃあ北広島のハム会社が、黄色いハンカチなびかせて、オレを待っててくれるかもよ。

 ナニ? ビッグボスが見向きもしねえ? くっそう、オレがもう10センチ足が長けりゃ張り合えたのによ。

 っとそこへちゃかちゃんりんちゃんちゃかちゃん、三味の音にのってあらわれた気取った着流し男。

「誰でえ~~おめえ、(と提灯を近づけりゃ)おめえ、もしかして、筒香じゃねえか?」

 きびすを返して立ち去ろうとするのを、

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    尽きぬ破天荒エピソード…それでもショーケンが愛された訳

  2. 2

    河合優実が日本アカデミー賞「最優秀主演女優賞」の舞台裏…石原さとみと激しいガチンコ勝負

  3. 3

    教諭体制は日本一も…“国公立の雄”筑波大付属小の落とし穴

  4. 4

    「中居正広問題」ではノーダメージも、夫は吉本芸人…フジ山﨑夕貴アナの育休復帰は正解か

  5. 5

    やす子は人間不信に…友人から借金を頼まれたら「さっさと貸して縁を切る」という新発想

  1. 6

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  2. 7

    「石破降ろし」不発の裏でうごめく与野党の身勝手な思惑…野望ついえた安倍一派は“特大ブーメラン”に真っ青

  3. 8

    愛子さまに、佳子さまご結婚後も皇室に残る案が進展も…皇族数減少の課題にご本人の意思は?

  4. 9

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 10

    数年前から“終活”も 萩原健一さんの知られざる闘病生活8年