高校野球の監督は「甲子園出場で御殿が建つ」って本当? どれだけ稼ぐ?

公開日: 更新日:

 その昔、「高校野球の監督」は、「男が一度はやってみたい職業」の上位にランキングされるのが常だった。純真無垢(むく)な球児と一緒に汗と涙の甲子園をめざす。ドラマやマンガの王道だったスポ根の影響もあったろう。

【写真】この記事の関連写真を見る(25枚)

 加えて、金銭的にもウマみがあると思われた。強豪私立高の監督ともなれば、数百万円の支度金が用意され、甲子園に出るたびにボーナスが支給される。教え子がプロ野球のドラフトにかかろうものなら、指名球団からは謝礼金や裏金がもらえ、「プロに選手をひとり送り込むたびに、自家用車のグレードが上がる、自宅が大きくなる」とウワサになった監督もいた。

 甲子園常連のある強豪校元監督がこう言う。

「過去には、裏金だ支度金だというウワサは確かに聞いたことはありますが、実際の高校野球の指導者は決して待遇に恵まれた仕事じゃありませんよ。教員だった私の年収は最高で900万円。高い方だと思います。私立高でもピンキリで、実績のない30代なら400万円以下という監督はヤマほどいる。私の場合は甲子園に出ても、仮に全国制覇しても特別ボーナスはありませんでした。昼間は授業を持ちながら、平日は午後の2時半から夜の7時まで練習。土日は試合があり、空いた時間があれば有望な中学生を見に行く。自宅には帰らず、寮に泊まり込むこともある。年間の休みは年末年始の1週間だけ。そんな生活を何十年も続けた。教員免許を持たない職業監督で、他県の私立高に契約金と年俸合わせて3000万円で引っ張られた有名監督を知っていますが、そんな例は一握り。好きじゃないとできない仕事なのは確かですね」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意