高校野球の監督は「甲子園出場で御殿が建つ」って本当? どれだけ稼ぐ?

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 その昔、「高校野球の監督」は、「男が一度はやってみたい職業」の上位にランキングされるのが常だった。純真無垢(むく)な球児と一緒に汗と涙の甲子園をめざす。ドラマやマンガの王道だったスポ根の影響もあったろう。

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 加えて、金銭的にもウマみがあると思われた。強豪私立高の監督ともなれば、数百万円の支度金が用意され、甲子園に出るたびにボーナスが支給される。教え子がプロ野球のドラフトにかかろうものなら、指名球団からは謝礼金や裏金がもらえ、「プロに選手をひとり送り込むたびに、自家用車のグレードが上がる、自宅が大きくなる」とウワサになった監督もいた。

 甲子園常連のある強豪校元監督がこう言う。

「過去には、裏金だ支度金だというウワサは確かに聞いたことはありますが、実際の高校野球の指導者は決して待遇に恵まれた仕事じゃありませんよ。教員だった私の年収は最高で900万円。高い方だと思います。私立高でもピンキリで、実績のない30代なら400万円以下という監督はヤマほどいる。私の場合は甲子園に出ても、仮に全国制覇しても特別ボーナスはありませんでした。昼間は授業を持ちながら、平日は午後の2時半から夜の7時まで練習。土日は試合があり、空いた時間があれば有望な中学生を見に行く。自宅には帰らず、寮に泊まり込むこともある。年間の休みは年末年始の1週間だけ。そんな生活を何十年も続けた。教員免許を持たない職業監督で、他県の私立高に契約金と年俸合わせて3000万円で引っ張られた有名監督を知っていますが、そんな例は一握り。好きじゃないとできない仕事なのは確かですね」

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