大谷翔平のサイ・ヤング賞を後押し? エ軍ザル守備を度外視する指標「FIP」とは?

公開日: 更新日:

 エンゼルスといえばザル守備。失策数自体は目立たないが、野手の記録に残らないミスでどれだけ投手の足を引っ張っているか分からない。けれども、そんなボロ守備が大谷翔平(28)のサイ・ヤング賞取りを後押しするかもしれないという。

「投票する記者がWARというチームへの貢献度を示す数値の次くらいに重要視するのがFIPと呼ばれる指標なのです」とはスポーツライターの友成那智氏。

「FIP」は「Fielding Independent Pitching」の略で、守備から独立した投球の意味。野手に全く左右されない被本塁打、与四死球、奪三振のみで投手を評価する指標で、防御率と同じく数値が低いほど優秀な投手ということになる。

「FIPは投手の純粋な能力を測る数値です。例えば大谷は本来なら打ち取った当たりでも、野手のマズい守備でヒットにされてしまうケースがある。とにかくエンゼルスは守備のヒドいチームですからね。そこへいくとサイ・ヤング賞レースで本命視されるバーランダーのアストロズは、内野を筆頭に守備が堅い。大谷とは対照的で、野手に助けられて防御率が改善されている面もある。なので守備に左右されない投手自身の能力を測る公平な指標として、記者たちも活用しています」(友成那智氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束