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太刀川正樹ジャーナリスト

1946年、東京生まれ。国際ジャーナリスト。早稲田大学教育学部英文科在学中、韓国国立ソウル大学語学研究所へ留学、韓国語を学ぶ。講談社の日本語版「ペントハウス」ニューヨーク特派員などを経験。著書・訳書に「政権交代」「平壌十五号官邸の抜け穴」「オリンピック30年」など。

【What a nasty pitch!】110キロのスローボールに「なんてエグイ球なんだ!」

公開日: 更新日:

 日本時間9月6日、地元アナハイムで行われた対デトロイト・タイガース戦。大谷はコディ・クレメンスが投げた110キロのスローボールにタイミングが合わず、見逃し三振を喫した。

 コディはサイ・ヤング賞を7度受賞した伝説的投手、ロジャー・クレメンスの四男。タイガースでは内野手兼外野手として複数の守備をこなすユーティリティー選手だが、0-10とワンサイドゲームになったこの日、9点差の八回からMOP-UP(敗戦処理)としてマウンドに上がった。大差の試合で野手が登板するのはメジャーではよくあることだ。

 コディはこれが今季6度目の登板。キャリア初の三振を大谷から奪い、その記念球をロッカーに保管していた。翌日、用具係を通じて大谷にサインをねだると、返ってきたボールには、

 What a nasty pitch!

 とのメッセージが添えられていた。

 NASTYとは、「胸くそが悪い」「えげつない」「卑劣」「意地悪な」という意味だ。

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