スペイン撃破で初の8強 FIFAランク22位「モロッコ」快進撃はいつまで続く?

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 W杯のダークホースとしてモロッコの存在感が増している。

■欧州、南米以外で唯一の8強進出

 日本時間7日午前0時キックオフのスペイン戦ではスペインお得意のパス回しに翻弄されて苦しい時間が続いたが、“全員守備”でゴールを死守。延長戦を含めた120分でタックル数26回と気迫をみなぎらせた。結果、PK戦を制し、史上初の8強入りを果たした。

 劇的勝利の立役者は守護神ブヌ(31=セビリア)だ。もつれ込んだPK戦ではスペインのシュートを3連続でストップする活躍で大金星を手繰り寄せた。元ワールドサッカーグラフィック編集長の中山淳氏が言う。

「ブヌは2021-22シーズンのスペインのラ・リーガで『サモラ賞(1試合当たりの平均失点が最も少ないGKに与えられる賞)』を受賞しているスペインでは知られたGK。PK戦になった時、スペイン代表は『嫌だな』と思ったはず。一方のブヌはスペインの選手が蹴る方向などのクセを熟知していた可能性があります」

 ブヌがラ・リーガを主戦場にするように、モロッコ代表の大半がビッグクラブに所属--というより、この日のスタメンのうち、モロッコ出身の選手はたったの2人。他はオランダやフランス、スペインなどの出身で、2つ以上の国籍を持っている。モロッコ代表の中身は、欧州で育ち、欧州で活躍する選手で構成されているのだ。

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