藤浪を見限るのも早い?「マネー・ボール」を体現したB・ビーン氏のドライな選手評価指標

公開日: 更新日:

 大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこういった。

「『マネー・ボール』の中でも描かれていますが、GM時代はチームがふるわないと、自らクラブハウスに足を運び、バットを振り回して物に当たり散らすなど、激情家として知られています。実績を評価されてレッドソックスなど資金力豊富な球団から好条件でヘッドハンティングの声がかかりながら、アスレチックスにとどまっているのは限られた予算での運営をやりがいにしているからでしょう。上級副社長を経て現在はオーナー付シニアアドバイザーを務めていますが、依然として編成に関する権限を持っています」

 GM時代はシーズン中でも大幅なトレードを敢行。前半戦の結果によってプレーオフ進出の可否を判断して、大胆な選手の入れ替えを行い、前後半で選手の顔ぶれががらりと変わるのは珍しくない。

「これまで選手がピークに達する前に放出するというドライな方針を貫いてきた。選手の見極めは当然、シビアで見限るのも早い。藤浪も早々と結果を残せないようでは、ビーン氏を筆頭としたフロントに『メジャー失格』の烙印を押されかねません」とは前出の友成氏だ。

【連載】アスレチックス藤浪晋太郎 生かすか殺すかこの3人

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは