W-TK株式会社社長 山本徹矢(1)コーチに一蹴されて社会勉強の重要性を知った

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 右肩、右肘に復調の兆しが見えなかった13年9月、あるコーチから引退後について尋ねられた時のことだ。「年収500万円は欲しい」と何げなく答えると、コーチの顔色が変わった。

「即座に、『そんな仕事ないで! 手取り15万円なんてザラやぞ!』と叱られてしまった。『え~!』とビックリしましたね。高卒でプロ入りしたから、いまいち世間の賃金の感覚が分かってなかった(笑)。稼ぐためにも引退後は起業するしかないと一層、強く思いました」

 この年に戦力外を告げられた。事業を起こしたいという思いはあっても、明確なビジョンはなかった。一般社会のこともきちんと理解できていなかった。

■起業家めざし、引退直後にテレビの制作会社へ就職

「いま起業しても無理だろうから、まずは社会勉強をしようと。その後の人生に生きるように、一番しんどいだろう仕事を探しました。知人に相談すると、テレビの番組制作会社をすすめられた。その人のコネで、面接なしですんなり入社。派遣のアシスタントディレクター(AD)になりました」

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