米国WBC連覇へ外堀埋まる ドミニカ選手18人にMLB球団「派遣NO」、日本も対岸の火事にあらず

公開日: 更新日:

 3月開催のWBCに向けて、優勝候補のドミニカ共和国が頭を抱えているという。

 地元放送局「CDN37」の電子版によると、同国代表のネルソン・クルーズGM(42=パドレス)が50人の予備登録メンバーのうち、18人が所属球団の派遣許可が下りず、チーム編成が困難を極めていることを明かしたのだ。

 ドミニカ共和国は2013年大会で優勝するなど、大会屈指の強豪国。昨年11月に発表した代表候補には、昨季サイ・ヤング賞のアルカンタラ(マーリンズ)や強打の三塁手であるマチャド(パドレス)らバリバリのメジャーリーガーが名を連ねるなど、ブックメーカー「bet365」の優勝オッズ(1月31日時点)は開催国の米国を抑えて1番人気になっている。

 しかし、18人もの選手のWBC出場がかなわないとなれば話は別だ。前出のクルーズGMは、「この状況は各国の登録メンバーに影響を与えている」とした上で、「現行ルールでは、MLB球団が選手の参加を認めないのは、故障が理由である必要はない。このようなケースはよく起きている」と指摘。候補選手が所属球団から何らかの圧力をかけられていることを暗に示すとともに、ドミニカ共和国と同様、多くのメジャーリーガーを予備登録しているベネズエラなど他の強豪国にも影響が及ぶことを懸念した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは