株式会社GSL社長 小野剛(2)恩師が導いてくれた引退後の第一歩…不動産会社入社3カ月目で売り上げトップに

公開日: 更新日:

 戦力外になるとわかって、真っ先に頭に浮かんだ人物がいた。武蔵大時代のゼミの教官で経済学者の安達智彦教授だ。イタリア挑戦前に現地の生活についてアドバイスをもらうなど、気にかけてくれていた。早速、連絡すると、相談に乗ってもらうことになり、とあるゴルフ練習場のカフェへ向かった。

「『将来はおまえが他の選手のセカンドキャリアを助けられるようになれ。まずは不動産を勉強しなさい』と。安達先生は知識が豊富で、こちらが質問したら何でも答えてくれる。5、6時間ぶっ通しで経済や金融、世界情勢のことまで教えていただいた。安達先生とは次の日も、その次の日もお会いしました」

■戦力外翌日に西武へ挨拶回り

 こうして安達教授の紹介で不動産会社の東海住宅に入社。戦力外通告を受けた翌日には新たな名刺を携えて西武ドーム(現ベルーナドーム)に出向き、選手たちに挨拶して回った。一流選手の年俸はサラリーマンとはケタ違い。元同僚選手たちの好意もあって、扱う住宅の単価はハネ上がり、入社3カ月目にして社内売り上げトップの営業成績を叩き出した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  3. 3

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  4. 4

    浜田省吾の父親が「生き地獄」の広島に向ったA.A.B.から80年

  5. 5

    山尾志桜里氏は出馬会見翌日に公認取り消し…今井絵理子、生稲晃子…“芸能界出身”女性政治家の醜聞と凄まじい嫌われぶり

  1. 6

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  2. 7

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  4. 9

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 10

    フジ親会社・金光修前社長の呆れた二枚舌…会長職辞退も「有酬アドバイザー」就任の不可解