甲子園でナゼ本塁打激減?センバツ8強揃った28試合で8本…コロナ禍以外に「2つの原因」

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 しかし、コロナ禍だけが原因か。

「(今大会の本塁打数は)確かに少ないですよね。まぁ、ウチは木製バットを使ってますから……って、冗談ですよ。いい投手が多いからじゃないですか」とは広陵の中井哲之監督だ。

 実際、今大会の初戦で140キロ以上を計測した投手は22人。昨年の12人を大きく上回った。近年は複数投手制が定着。投手は短いイニングで済む分、全力を出しやすいし、それだけフレッシュな状態で投げてくるわけで、本塁打が出にくい理由にはなり得る。

 加えて「高校野球の戦い方が変わってきているのではないか」とはアマチュア野球担当記者。

「近頃、地方大会を勝ち上がって甲子園に出場するチームは『繋ぐ野球』を心掛けているところが多い印象です。昨夏の甲子園を制した宮城の仙台育英は、地方大会を含めても本塁打は甲子園決勝の1本だけ。そもそもホームランバッターをスカウトして育てて起用するよりも、安打を重ねる方が点につながる確率が高い。そういったチームが甲子園でも勝ち進んでいるように思います」

 甲子園で勝つための野球は日々、進化している。その結果が本塁打減につながったようなのだ。

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