恩師が語る西武・隅田知一郎の不屈メンタル 自身12連敗中の2021年ドラ1が1年ぶり白星

公開日: 更新日:

「昨オフに会った時のことです。私は完全にファン目線ですから、援護不足や配球について文句を言ったんです。すると、『自分がいつも先制されて、試合を作れてないのが悪い』『森友哉さん(現オリックス)は前日と翌日の試合まで考えて高い次元で配球を考えている』と言って、一言も愚痴を言いませんでした」

 それでも練習のモチベーションなどには影響するはずだが、得永監督はこれも否定する。

「並みのメンタルじゃありませんから。入学当初は体重40キロ台で、55キロになるまで投げさせないと言ったんです。すると、たったの1カ月ほどで基準をクリアしてきたから驚きました。疲労骨折した2年秋からのリハビリ期間中は、ランニングだけでも毎日20キロくらい走っていて、心配になるほどだった。他にも、仕事の関係で練習に顔を出す頻度が減った投手コーチに指導を仰ぐため、彼が経営する飲食店まで自転車で会いに行っていた。練習は20時頃までなので、それが終わってからです。練習にひたむきなエピソードは尽きません」

 連敗の呪縛が解けた隅田の活躍が楽しみだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋