IOCバッハ会長と中国李強首相が「スポーツの政治利用反対」で握手の笑止千万

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 また、世界の失笑を買った。

 中国の李強首相はさる6日、北京で国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と会談。李首相は「IOCと連携しながらスポーツの政治化に反対し、五輪運動にこれまで以上に貢献したい」と言った。一方のバッハ会長は、「IOCは五輪精神を守りスポーツの政治化に抵抗する用意がある」と語り、「中国との協力強化を期待している」とも述べたが、中国といえばスポーツや五輪を政治利用している最たる国であり、それに協力しているのがIOCではないか。

■中国マネーをアテにしている裏返し

 例えば、2022年の北京冬季五輪だ。開催地が北京に決まったのは15年だが、中国政府は前年から新疆ウイグル自治区への弾圧を強めていた。人権無視が甚だしい国で初の冬季五輪は、異例の3大会連続(18年平昌、21年東京)の東アジアでの開催となった。北京のライバル都市だったアルマトイ(カザフスタン)は11年アジア大会で使用した既存施設を活用できたし、積雪量も多い。にもかかわらず、雪の降らない北京に決まったのは、「IOCが中国マネーをアテにしていることの裏返し」と囁かれた。

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