横綱・照ノ富士が両ヒザ負傷中も3連勝!冷静沈着な「攻めダルマ」に徹しているのが奏功

公開日: 更新日:

 手負いだからこそ強い──。

 横綱照ノ富士(31)が初日から3連勝。4場所ぶりの出場だが、ブランクを感じさせない相撲を取っている。

 16日の相手は遠藤。立ち合いで当たると、相手をいなして体を半回転させてからの突き押し。遠藤は慌てて正面に向き直るも、時すでに遅し。棒立ちでは照ノ富士の攻めをしのぎきれず、あえなく押し出された。

 横綱は土俵入りの際も分厚いサポーターを外せず、誰が見ても両ヒザの状態は良くない。だが、それでも勝てるのが横綱の、いや、照ノ富士の強みだろう。

「相撲でもっともヒザに負担がかかるのが、相手に押されて粘った時と、強引に投げを打った時。前に出て攻める分には、それほど負担はかからない。だからこそ、照ノ富士は『攻めダルマ』に徹している」

 そう言って、角界OBが続ける。

「もちろん、ただしゃにむに攻めているわけではない。いなされた遠藤が背を向けたからといって突っ込まない。攻めはするが焦らないのです。強引な相撲だとこの日、行司軍配差し違えで勝ちを拾った朝乃山のように、詰めが甘くなる。それに遠藤は土俵際に強く、突き落としなどのタイミングもうまいですから。今の照ノ富士の頭にあるのは、鋭く踏み込んでから腰を落として前に出ることでしょう。これを徹底していることが結果につながっている」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々