巨人・原監督「伯父の顔」が「鬼の顔」に…甥っ子菅野を七回途中無失点でも降板させた信頼度

公開日: 更新日:

 バンテリンドームナゴヤがザワめいたのは、17日の中日戦の七回だった。それまで中日打線を無失点に抑えていた巨人先発の菅野智之(33)が安打と死球で1死一、二塁のピンチを招くと、すかさずベンチを出た原監督が交代を告げたのだ。

 この日の菅野は直球のほとんどが150キロを超え、MAXは153キロ。球数もまだ92球だった。巨人が2点をリードしていたこともあり、マウンドに向かってくる原監督の姿に本人がガックリ肩を落としたのも当然だった。

「リリーフ陣に不安を抱える中で、それでも代えたわけだから、原監督の菅野に対する信頼度がよくわかる。実際、球速ほど球威がないのは確か。ここ4試合で6失点、3失点、1失点、5失点では信用するのは難しい。そうでなくても、完全復活を期した今季は開幕直前に右肘の張りを訴え、復帰は6月までズレ込んだ。

 原監督はイライラを募らせ、不満をあらわにしていたと聞きますから。“親心”でしょうが、復帰後も『本人に聞いて』『あれで満足していると思われたらシャク』と、突き放すような物言いが目立つ。今季はもう伯父の顔は見せないかもしれませんね」(巨人OB)

 2番手以降の投手が踏ん張って、この日は完封リレー。試合後、「(7回を)投げ切れないのが僕の現状」と殊勝に話した菅野は、最後は原監督と笑顔で握手を交わしていたが、その心中は複雑に違いない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋