エンゼルスは“ぜいたく税”を気にするケチ球団 莫大な金額になる大谷翔平との再契約は可能か

公開日: 更新日:

 大谷翔平(29)が日本時間4日のアスレチックス戦で、3打数無安打の2四球2三振、1盗塁。今季ワーストの10戦連続の本塁打なしに終わり、チームはメジャー最低勝率のア軍相手に3連敗を喫した。

 そんなエンゼルスに関して、基本的な疑問がある。それは大谷を引きとどめてなおかつ、勝てるチームをつくるための大金を使えるのか、ということだ。

 主力6人をウエーバーにかけ、他の高給取りも売ろうとしたのはぜいたく税を回避するためだといわれる。プレーオフ進出の望みがない以上、かかる人件費は極力、抑えたいという事情は理解できる。今季まで5年約76億円(今季年俸は約13億6000万円)のグリチェクが売れ残ったため、ぜいたく税の回避に失敗したというが、エンゼルスが払うことになるぜいたく税自体はたいした金額ではない。

■支払うぜいたく税は約1億4000万円

 今季のぜいたく税の超過ラインは約338億円。シーズン終了時のチーム総年俸がこの金額を超えた場合は、超過分の20%を支払うことになる。米サイト「コッツ・ベースボール・コントラクツ」によれば、8月31日現在のエンゼルスの40人枠の総年俸は約345億円。つまり支払うぜいたく税は、超過分の約7億円の20%である約1億4000万円になる。

 ぜいたく税を超過することでデカいのは、年を追うごとに税率がハネ上がることや、大谷が移籍した場合の補償のドラフト指名順位が影響を受けることだろうが、エンゼルスが選手の年俸削減に目の色を変える理由は一にも二にもFAを取得する大谷との再契約にある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」