岡田阪神に漂う“異変”の気配…来季の戦力不安と優勝特需で「FA&助っ人補強封印」の方針転換あるぞ

公開日: 更新日:

 1日の日本シリーズ第4戦。阪神が九回に大山悠輔(28)のサヨナラ打でオリックスに劇的勝利。2勝2敗のタイに戻したが、一方でチーム内では異変が起きそうな気配が漂っている。

【写真】この記事の関連写真を見る(44枚)

「いまはもう全部、生え抜きやもんな。そら(生え抜きでのチームづくりが)理想よ。(全球団の)外国人はなしにして欲しいくらいやわ。もっと強いで、ハッキリ言うて」

 阪神の岡田彰布監督(65)は、リーグ優勝直後のスポーツ紙のインタビューでこう言っていた。

 阪神はドラフト中心のチームづくりが奏功し、18年ぶりの優勝を果たした。リーグトップのチーム防御率2.66を誇る投手陣は、村上(25)、伊藤将(27)の左右エースが2ケタ勝利をマークし、ブルペン陣も抑えの岩崎(32)を中心に生え抜きがズラリと並ぶ。

 チーム84本塁打はリーグ5位ながら、リーグトップの555得点を挙げた打線も、近本(28)、大山(28)の二枚看板がいて、中野(27)、佐藤輝(24)、木浪(29)、坂本(29)が脇を固め、ドラフト1位の森下(23)もレギュラーを獲得した。

 もともと岡田監督がFAや助っ人補強に消極的とあって、今オフはFA市場に見向きもしないばかりか、助っ人も、かつてのロサリオ(2年契約の年俸3.4億円=2年目は球団オプション)やロハス・ジュニア(2年総額5.5億円)のような大物を獲得する話は聞こえてこない。

 もちろん、補強に頼らない編成方針で常勝チームをつくれるに越したことはない。近年はリーグ3連覇を達成したオリックスがその筆頭であり、セでも広島が2016~18年に3連覇、ヤクルトも21~22年に2連覇している。

 阪神にも黄金期到来を期待する声は多い。今季は生え抜き中心で2位広島に11.5ゲームの大差をつけて優勝しただけに、当然といえる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし