ロッテ3位・木村優人 弱小チームで育った“優男”を変えたU18野球W杯の収穫

公開日: 更新日:

「優人は自分が投げている試合で下級生の子が失策を重ねても、ヘソを曲げることはありませんでした。初めから割り切って投げていたのでしょう。通っていた斗利出小(卒業した翌年に廃校)は1学年が1桁の人数しかおらず、そんな中で育ったせいか、環境に不満を漏らすこともなかった。楽しくやっていた様子でしたが、1学年上の6年生が引退すると、チームの人数はたったの4人になって……」(信彦さん)

 チームが解散したため、小学校最後の1年は藤沢イーグルスに移籍。その頃、兄2人は霞ケ浦高でプレーしていて、「優人も同校を志望していたから、それならば中学から行かせようと。同校付属中に進ませました」と、信彦さん。

 霞ケ浦高で指揮を執る高橋祐二監督(64)が言う。

「技術や才能、性格面でもいいところがたくさんあるのですが、ひとつだけ、私が気に入らない点がありました。あまり感情を表に出さず控えめだから、一生懸命さが伝わりにくい。勝利へのこだわりも薄いように見えて……。『冷めたプレーしているんじゃないぞ!』と度々叱ってきました。本人がプロ志望だっただけに、プロに行けたとしても、そこが不安だったんですけどね……」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?