前監督が不倫で解任の立大が箱根14位と奮闘 選手と素人指揮官が明かしたスキャンダルのその後

公開日: 更新日:

 前監督の不祥事が逆にチームを成長させたようで、続けてこう言った。

「正直、もし予選会を突破できなかったら、チームがどうなるかという不安はあった。でも、予選会を突破したことで、その先を見据えることができたし、方向性がハッキリした。それが、チームがまとまるというか、立て直すきっかけになりました」

 急遽、お鉢が回ってきた原田監督はホッと胸をなでおろした。日刊ゲンダイの取材に正直な胸の内をこう明かした。前監督のスキャンダルが発覚した直後、部員の精神面を心配し、

「最初は大学にカウンセリングの場もありますので、そこに持っていこうと思ったりもした。しかし意外や意外、(選手は)自分たちでやるしかないと覚悟を決めてくれたので、私はもう、余計なことは考えるな、と。そうは言っても、余計なことを考えるに決まっているんですけど、とにかく(目標に掲げていた)シード権、シード権と繰り返すだけでした。私は棒高跳びの選手で(長距離は)素人。選手も私を体操のお兄さんくらいにしか思っていない。この練習メニューの意味はなんですか? なんて聞かれて、素人のオレに分かるわけねえだろ、そんなことお前らで考えろと言ったりね。大人が関わらずに、部員たちでしっかり話し合うことが、このチームのパフォーマンスを一番上げることになるんじゃないか、と言って任せました。もう選手を信頼するだけでしたね」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」