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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

男子テニスに「新2強時代」到来もジョコビッチにまだ期待せざるを得ない複雑事情…日本勢は壊滅

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 ジョコがメジャー初Vを手にした08年時、26歳のフェデラーは既にウィンブルドンで5度の優勝を重ね、ナダルも全仏で3連勝していた。両雄のコラボがテニスブームに火をつけ、ジョコだけでなく、マリー、ロディック、ダビデンコ、やがてアルゼンチンからデルポトロ、東洋からは錦織圭と、世界中の個性が吸い寄せられ、賑わった。

 いま新2強の前に立ちはだかるのは、準優勝のメドべージェフ(27)とルブレフ(26)くらいで、個性的で面白いテニスをするロシア勢は、残念ながら決定力に欠ける。メドべージェフはこの大会で4時間超えを含めフルセット4試合と勝ちみが遅く、最後の最後に息切れ。2年前のナダルとの決勝も2セットアップから逆転負けだった。

 こうした状況に困るのは日本のファンだ。故障を抱えて3年の錦織は34歳になり、今大会の日本勢は全員が初戦敗退。スター不在では、ここまで頑張ったWOWOWが危うく、WOWOWマネーにおんぶのスポーツ紙の記事すら消える……ここは、もう少しだけジョコに頑張ってもらうしかない。


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