「大関が交代で優勝しても横綱は生まれない」…後継者の台頭を待ち望んだ大鵬の嘆き

公開日: 更新日:

 琴ノ若の昇進で春場所は4大関になる。昨年夏場所までは1横綱1大関で寂しかった番付が、文字通り春らしくなってきた。初場所の優勝でひと息ついた照ノ富士は、もう少し頑張るにしても、次の横綱が早く欲しいだろう。

 1969年名古屋場所、柏戸が引退して「柏鵬時代」が終わりを告げ、横綱は大鵬1人になった。大関は北の富士、玉乃島、琴ノ若の祖父・琴桜に新大関清国の4人となり、清国がいきなり優勝して横綱候補に躍り出る。

 先輩大関たちはそれまでに琴桜が2回、北の富士と玉乃島も優勝するなど、横綱昇進のチャンスを迎えながら逃していた。休場が増えた大鵬の後継者ができない。

 清国の優勝に発奮して次の秋場所は玉乃島が優勝するが、九州場所は10勝に終わる。代わって北の富士が2度目の賜杯を抱いた。これで3場所続けて大関の優勝。そこで大鵬が漏らした嘆きが、当時のもようを書いた先人の記事にある。

「大関が交代で優勝したって、横綱は生まれないよ」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは