阿部巨人改革の足かせに…ナインが怯える「結果至上主義」「即二軍落とし」の原前監督の幻影

公開日: 更新日:

「勝利至上主義、結果至上主義で、打たれたら即二軍落ちという采配を長年続けてきた原前監督の影響が色濃く残っているからです。新人の西舘は関係ないが、若手、中堅は打たれたくないあまりコースを狙って四球を連発する。これが近年の巨人投手陣の傾向だった。ヘッドコーチとして原采配を傍らで見ていた阿部監督は、これじゃダメだと思ったから改革に乗り出している。でも、ど真ん中って簡単そうで実は難しい。原政権の習慣は根強いだろうし、改革は容易ではありません」

 打撃もしかりだ。

 昨季日本一になった阪神の近本は低めを捨てて67四球を選んだ。

 一方、1111三振でワースト2位だった巨人打線は、ボール球を振って相手投手を助けた。

 そこで、阪神にヒントを得た阿部監督が、「時には見逃し三振OK」と伝えているのだが……。

「打線も見逃し三振を極端に嫌った原前監督の影響が残っているでしょう。丸や岡本は『クリーンアップが見逃し三振ではダメ』とよく嫌みを言われたと聞く。そうなると、みんな追い込まれたら必死に当てにいくのが習慣になってしまう。投打とも阿部監督の方針が浸透し、実践できるようになるには時間が必要でしょう」(高橋氏)

 負の遺産はひとつずつ片付けていくしかない。

  ◇  ◇  ◇

 大改革を進める巨人に他球団は警戒を強めているが、特に関心を集めているのは捕手の小林誠司だという。キャンプは二軍漬けだった小林がここにきて開幕一軍候補に急浮上したことで、他球団の関係者らは心中穏やかではないそうで――。

関連記事【もっと読む】…も要チェックだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑