打撃は異次元のレベルへ昇華、野手専念の今季が「三冠王」の最初で最後のチャンス

公開日: 更新日:

打者に専念できる今季が「三冠王」の最初で最後のチャンス

「大谷がドジャースを選んだのは勝ちたいという強い意思の表れ。目標は当然、チームのワールドシリーズ制覇ですが、個人的には本気で三冠王を取りにいくと思いますね」と、米紙コラムニストのビリー・デービス氏がこう言う。

「大谷は常に自分が先駆者でありたいと考えています。最初にエンゼルスを選んだのも、本格的な二刀流にチャレンジしやすい環境だと判断したからでしょう。日本人選手にとって最も縁遠いと思われがちな本塁打王を獲得した大谷が、次に狙うのはメジャーの三冠王ですよ。右肘手術明けの今季は投げたくても投げられない。投手として復帰する来年以降は、可能な限り打って投げ続けることになるわけで、言い方を変えれば今季は打者に専念できる最初で最後のチャンスですからね」

 花巻東高時代は打って甲子園で本塁打、投げて3年時に当時の高校生としては最速の160キロをマーク。プロ入り後も前代未聞の二刀流を貫くと、メジャーでは初めて投打の規定をクリア、本塁打王のタイトルまで獲得した。ステージが上がっても次々に新たな扉をこじ開けてきた大谷が、今季は打者としてデッカイことをやってくれそうだ。(つづく=【世界に誇るパワー編】)

  ◇  ◇  ◇

 大谷は元アスリートだった両親の元、出産に関わった看護師から褒められるほど「ずいぶんしっかりとした顔つき」で生まれたという。

 ●関連記事【続きを読む=世界に誇るパワー編】…では、誕生秘話や両親のスポーツ歴、名前の由来などについて詳しく報じている。

【連載】大谷翔平「二刀流の血脈」父の教えと投打のスケールアップ編

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  5. 5

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  1. 6

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  3. 8

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  4. 9

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  5. 10

    巨人が来秋ドラ1指名?明治神宮大会で躍動の青学大154キロ右腕・鈴木泰成は“4年越しの恋人”

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択