広島が夏場一気に巨神ベイを突き放す予感…リリーフ陣運用から見えた混沌セV争いの行方

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昨季9月急失速の反省

 交流戦終了直後の6月下旬、「まだ順位的なものを考える時期ではないし、自分も考えてない。8月、9月くらいになってからだと思う。まだまだ勝負は先だと思っている」と言っていた。

 前出の高橋氏が続ける。

「監督たるもの、目の前の試合には是が非でも勝ちたい。それでも、広島は先週、1勝5敗と負け越しながら、投手の酷使を避けた。得点力は高くはないものの、投手力で今の位置にいる。残り試合数は一番多く(66)、8月には9連戦も控えている。昨シーズンは夏場に故障者が続出し、9月に甲子園での阪神3連戦で3連敗を喫するなど、急失速した。その反省も踏まえて、戦っているように映る。今は混戦ムードですが、勝負は8月以降。他球団の状況も踏まえると、馬なりの広島がムチを入れれば、一気に突き放す可能性はあります」

 広島は9日の巨人戦で3-3の八回、2番手の島内が2点を失って敗れたが、新井監督は四回までに3失点した先発の森下を七回まで引っ張った。このカードは2連戦。1日移動日があるというのに、あくまでガマンの起用をした。

 チームは7月に入って1勝6敗と振るわないものの、後半戦の8、9月にそのガマンが生きてきそうな気配だ。

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