エースの留年が影響か?昨夏王者・慶応まさかの県大会16強敗退…文武両道に特別扱い一切なし

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 107年ぶりに昨夏の甲子園大会を制し、社会現象となった慶応が、18日の神奈川大会5回戦に登場。甲子園に春夏12度出場の強豪・桐蔭学園と激突した。

 0-0の四回1死二、三塁のピンチで、昨夏の優勝投手・小宅雅己(2年)が2番手で登板。二ゴロの間に先制を許すと、1-1で迎えた七回に桐蔭学園打線に捕まり、勝ち越しを許した。2-4で敗れ、夏の甲子園連覇の夢が途絶えた。

 小宅は3回3分の2を投げて1失点。「八回で降りてチームに迷惑をかけてしまい、最後はチームを応援することしかできなくて、エースとして情けない……」と声を詰まらせた。

 2年生エースとして昨夏の甲子園を沸かせ、一躍「時の人」となったが、文武両道の慶応にあって「成績」が歯車を狂わせた。

 慶応高野球部OBがこう言った。

「塾高は単位制の大学とは違って、全科目の成績の平均値が足りないと留年になります。成績は10段階で評定8.5以上が成績優秀者。平均は6.8ぐらいで5.5以下で留年。1学年は約700人で毎年20~30人が留年するから珍しいことではなく、野球部も例外ではありません。小宅は中学時代、県央宇都宮ボーイズで2021年春に全国制覇。その実績を引っ提げ、推薦入試で入学しましたが、塾高は野球部の推薦組への特別扱いは一切なく、3年に上がる段階で留年になってしまった。勉強に追われ、野球どころではなくなった春先に持病だった腰痛を発症。春の県大会は背番号11でモチベーションも上がらなかったでしょう。昨夏には投げなかったフォークを習得し、進化した状態で夏を迎える計算でしたが、調整遅れで全てが狂ってしまいました」

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