賛否両論あるが「甲子園7回制」には反対 選手のためなのか? もっと先にすべきことがあるはず
先月、巨人・岡本和真が広島・森下暢仁の浮いたフォークを右越えへ、今季初めて逆方向へ本塁打したのを見た。それまでは状態が悪く、強引に引っ張った凡打が多かった。体が早く開いてしまっていたが、見事に修正した本塁打だった。
第203回の当コラムで、スランプになってしまった時は「ハンガーカーブ」といわれる肩口からのカーブをマシンで設定し、体を開かずにセカンドやショートの頭を狙ってはじき返すと、自然と「開き」が矯正されると述べた。
7日に夏の甲子園が開幕したが、地方大会からの傾向として“飛ばないバット”を使うことで大振りし、体が早く開いてしまうケースが多いと感じる。「ハンガーカーブ」で矯正して欲しい。これを「結果論」だと感じる読者がいたら、ご容赦願いたい。
その甲子園では高野連が導入を検討しているという「7イニング制」の話題で持ちきりだそうだ。
明徳義塾の馬淵史郎監督は「9回をやらせてあげたい。(7回制になったら)好投手を2人持っていて、四回まで2点差で勝っていたら勝てる。弱いチームが強いチームに勝てるっていう人がいるけど逆。余計に差が出る」と言えば、大阪桐蔭の西谷浩一監督も「八、九回はすごく大事。9イニングなら、スタメンの全選手が最低3打席は立つことができる。2回しか立てない選手がいるとなると少ない。しっかり9イニングやらせてもらいたい」という「反対」意見が報じられている。一方で広陵の中井哲之監督は「選手ファーストで賛成」としていた。