健大高崎・石垣元気の「高卒直メジャー」に現実味…手負いの今秋ドラ1候補巡り日米が綱引き

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35%が靭帯再建手術を経験

「イシガキは178センチ、78キロとカラダはあまり大きくないが、体形はドジャースのヤマモト(山本由伸=178センチ、77キロ)とほぼ同じ。『今のカラダで155キロを投げられるのですから、トレーニングや指導次第でさらに素晴らしい投手になる可能性を秘めている』と言うスカウトもいる。もちろん、ケガをしないに越したことはないが、仮にイシガキが高校在学中に大ケガをしたとしても、彼の才能を評価している球団はリハビリプログラムを作成し、数年間をかけて育成するでしょう。メジャーでは昨年12月、高校の最終学年の選手のアピールの場である『パーフェクトゲーム・ナショナルショーケース』に参加し、MLBドラフト10巡目までに指名された高校生投手のうち、35%が靱帯再建術を受けた経験がある、とのデータが出た。アマ選手の手術やケガに関しては、日本のプロ野球よりも寛容かもしれません」

 NPBでは、ソフトバンクが昨秋の育成ドラフトで、高校在学中にトミー・ジョン手術を受けた津嘉山(神戸国際大付)を7位で指名。20年のドラフトでも、在学中に同手術を受けた佐藤(慶大)を育成1位で獲得するなど、リハビリ込みで新人を獲得しているが、多くの球団は大ケガを経験した選手は指名を回避する傾向が強い。1位指名が見込めないとなれば、直メジャーも選択肢に入る可能性はある。

 当の石垣は卒業後の進路について、「プロ一本」と明言。メジャーに関しては「今すぐってわけじゃありませんけど、将来的には行きたいですね」と本紙記者に明かしている。一部メディアは「新怪物・誕生」と報じるなど大きな注目を集め始める中、世代屈指の右腕を巡って、日米間の綱引きも激しくなりそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 日刊ゲンダイは先日、青柳監督と石垣本人を直撃。青柳監督はいかにして北海道から石垣を見つけてきたのか。話を聞くと、意外なスカウティング方法が見えてきた。

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