(4)生活習慣病の薬が処方箋なしで買える日がくるのか?

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 生活習慣病などに効くスイッチOTC薬は、いまのところほとんどありません。しかし昨年度から風向きが変わってきています。

 厚生労働省公表の「スイッチOTC医薬品の候補となる成分及びその検討結果について」を見ると、2023年度までの候補は鼻炎薬・胃腸薬・咳止め・かゆみ止め・目薬・片頭痛薬などで、生活習慣病薬は皆無でした。ところが2024年度に、唐突にスタチン系の高コレステロール治療薬、カルシウム拮抗薬系の高血圧治療薬、痛風(高尿酸血症)治療薬などが候補に躍り出てきたのです。今年は、胃炎・胃潰瘍・逆流性食道炎などに効くプロトンポンプ阻害剤のスイッチ化が承認され、市場に出始めています。

 これには政府の方針が強く関わっていると思われます。「骨太の方針2023」のなかに、①スイッチOTC化促進②OTC類似薬の保険適用見直し③セルフメディケーションの推進といった項目が盛り込まれているからです。

 生活習慣病の治療薬を①スイッチOTC化し②それらを健康保険から外し③国民にセルフメディケーションを迫る……というシナリオが透けて見えてきます。それによって増大する国民医療費を抑え込もうというのでしょう。

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