巨人に先発投手がもういない!台所事情は火の車、阿部監督の淡い構想も崩壊寸前
安定しているのは山崎とグリフィンの2人だけ
「一番はエースの戸郷(25)がピリッとせず、2度も二軍に落ちていること(2勝6敗、防御率5.24)。期待の若手左腕の井上(24)は3連敗中で、最近ガス欠気味(5月以降は7登板で1勝5敗)。週明けの甲子園での阪神戦が背水登板になりそうです。5勝5敗の赤星(25)は文字通り、良かったり悪かったりで、貯金をつくれる投球はできていない。私は母校の中大からドラフト1位で入団2年目を迎える西舘(23)に注目していました。一軍再昇格後は先発として初勝利を含む2勝と成長の跡を見せたものの、前回24日のロッテ戦で3点のリードを守り切れず、5回途中9安打6失点でKO。安定しているのは、山崎とグリフィンの2人だけ。後半戦は先発3番手以降がしっかりしないと、巻き返しは簡単にはいかない」
先発防御率は2.80でリーグ4位ながら、6月は3.02とやや悪化している。さる巨人OBが話を引き取る。
「『魔改造』の久保巡回投手コーチ(67)は戸郷の突貫工事中。その戸郷の代役は誰なのか。25日に田中将(36)が二軍戦で5回途中14安打6失点と大炎上したため、すぐには上げにくい。中継ぎ要員の横川(24)や二軍の先発ローテで、規定投球回数に達している又木(26)か森田(28)あたりでしのぐのか。誰が指名されても、帯に短しタスキに長しですが……」
今季は米大リーグのオリオールズへ移籍した菅野(35)が昨季挙げた15勝を穴埋めできるかがポイントだった。その中で阿部監督(46)は「西舘、伊藤(28=現ソフトバンク)、又木、堀田(24)、平内(26)」の5投手を候補とし、「その中の3人が5勝、5勝、5勝で15勝を計算できれば」と期待していたが、ここまでは西舘の2勝のみ。阿部監督の淡い構想は崩れつつある。
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貧打巨人の中で、苦境に立たされているのが坂本勇人だ。打率は1割台、好機でも結果を残せず、今や“お荷物”と言っても過言ではない。そんな坂本の起用法について、「いっそ4番を任せたら」と提言しているのが、球界の重鎮・権藤博氏である。いったいどういうことか。そこにはどんな意図が込められているのか。
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