巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界

公開日: 更新日:

それが巨人監督の宿命とはいえ…

「甲斐は開幕直後こそ打撃好調でしたが、ここまで打率.250、3本塁打、12打点。もともと守備型の捕手とはいえ、その守備面でも9日の試合ではマルティネスの投球を後ろにそらしてピンチを広げたり(記録は投手の暴投)、2盗塁を許したりと精彩を欠いています。交流戦は先発マスクの7試合で全敗。なかなかチームに貢献できていないうえ、それでも甲斐が起用されることにより、捕手として昨季チーム最多の88試合に出場し、リーグトップの盗塁阻止率.475をマークした岸田行倫や経験豊富で安定感のある小林誠司の出場機会が制限される。甲斐と岸田ではマスクをかぶったときの防御率が、1点以上も岸田が優れていることもあり、甲斐とその甲斐を重用する阿部監督に批判の矛先を向けるファン心理は理解できます」(評論家の橋本清氏)

 甲斐や田中将は阿部監督自身が強く望んでの獲得でもあったが、そもそも50億円補強には当初から疑問の声もあった。

「残塁の多さがクローズアップされる巨人打線の得点力不足は、もちろん主砲で4番の岡本和真の負傷離脱も大きな要因ですが、優勝した昨季も総得点(462)ではDeNA(522)、ヤクルト(506)、阪神(485)の後塵を拝した。にもかかわらず、補強はディフェンス面が重視され、攻撃力強化ができなかった。11連勝と勢いに乗る阪神とのゲーム差は9.5に開き、このままV逸するようなら、大補強そのものも批判の対象になりそうです」(前出の橋本氏)

 それが巨人監督の宿命とはいえ、昨年のリーグV監督がたった1年で評価が一変している。

  ◇  ◇  ◇

 ところで、田中将大はいま非常に苦しい局面を迎えているようだ。二軍ですら何度も滅多打ちに遭い、一軍復帰の目処は立たず。すっかり巨人の「不良債権」となりつつある。しかも、二軍首脳陣らは阿部監督の「ちぐはぐな指令」に眉をひそめているという。いったいどういうことか。いま、何が起きているのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  3. 3

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  4. 4

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  5. 5

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  1. 6

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  3. 8

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  4. 9

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  5. 10

    ドジャース大谷翔平は“自信のデカさ”も世界一! 二刀流は「自分にしかできない役割」と会見で断言

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    草間リチャード敬太容疑者が逮捕…コンビニバイトと掛け持ちの苦労人だったが横山裕のセレクトに難あり?

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  4. 4

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  5. 5

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  1. 6

    まさかの故障で失意の最中「お前はラッキー」…トシさんの言葉がなければ今の俺はいない

  2. 7

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  3. 8

    米倉涼子の"体調問題"が各界に波紋…空白の1カ月間に一体何が? ドラマ降板情報も

  4. 9

    参政党の党勢拡大に早くも陰り…「聖地」加賀市で“親密”現職市長が惨敗落選の波乱

  5. 10

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情