巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界
それが巨人監督の宿命とはいえ…
「甲斐は開幕直後こそ打撃好調でしたが、ここまで打率.250、3本塁打、12打点。もともと守備型の捕手とはいえ、その守備面でも9日の試合ではマルティネスの投球を後ろにそらしてピンチを広げたり(記録は投手の暴投)、2盗塁を許したりと精彩を欠いています。交流戦は先発マスクの7試合で全敗。なかなかチームに貢献できていないうえ、それでも甲斐が起用されることにより、捕手として昨季チーム最多の88試合に出場し、リーグトップの盗塁阻止率.475をマークした岸田行倫や経験豊富で安定感のある小林誠司の出場機会が制限される。甲斐と岸田ではマスクをかぶったときの防御率が、1点以上も岸田が優れていることもあり、甲斐とその甲斐を重用する阿部監督に批判の矛先を向けるファン心理は理解できます」(評論家の橋本清氏)
甲斐や田中将は阿部監督自身が強く望んでの獲得でもあったが、そもそも50億円補強には当初から疑問の声もあった。
「残塁の多さがクローズアップされる巨人打線の得点力不足は、もちろん主砲で4番の岡本和真の負傷離脱も大きな要因ですが、優勝した昨季も総得点(462)ではDeNA(522)、ヤクルト(506)、阪神(485)の後塵を拝した。にもかかわらず、補強はディフェンス面が重視され、攻撃力強化ができなかった。11連勝と勢いに乗る阪神とのゲーム差は9.5に開き、このままV逸するようなら、大補強そのものも批判の対象になりそうです」(前出の橋本氏)
それが巨人監督の宿命とはいえ、昨年のリーグV監督がたった1年で評価が一変している。
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ところで、田中将大はいま非常に苦しい局面を迎えているようだ。二軍ですら何度も滅多打ちに遭い、一軍復帰の目処は立たず。すっかり巨人の「不良債権」となりつつある。しかも、二軍首脳陣らは阿部監督の「ちぐはぐな指令」に眉をひそめているという。いったいどういうことか。いま、何が起きているのか。
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