激化するナ・リーグ打撃タイトル争い…ドジャース大谷翔平の“分割払い契約”は敵に塩を送る結果に
ぜいたく税の回避策
しかし、チームには主砲ハーパー(13年総額約370億円)、エース右腕ウィーラー(3年総額約190億円)らの高給取りがおり、今季の年俸総額は約418億円で30球団中4位。すでに4年連続でぜいたく税の支払いが確定している。
ヤンキース、ドジャース、メッツに匹敵する金満球団とはいえ、支払うぜいたく税額を極力、抑制したいと考えるのは当然。シュワーバーとの再契約を目指すフ軍は総額1000億円超の年俸を分割で受け取る大谷同様、シュワーバーの契約に分割払いを盛り込むことを検討しているという。
大谷のように現役で受け取る額を抑えて、残りの年俸を引退後、数十年に分けて受け取れば、ぜいたく税を抑えることができる。
シュワーバーと代理人契約を結ぶエクセル・マネジメント社とフ軍はオフの交渉を見据え、ドジャースの分割払いを参考にしたそうだ。
シュワーバーが今後、本塁打を量産し、大谷の3年連続本塁打王を阻止すれば、球団の評価が高まる上に、FA市場での価値も高騰するのは必至。
大谷にとっては自らと同じ分割払いでの高額契約をもくろむライバルが目の上のたんこぶになる。
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