佐々木麟太郎めぐり今秋ドラ1争奪戦勃発!ついに指名ルール制定、焦点はメジャー志向を翻意させられるか
父の花巻東監督を直撃すると…
佐々木人気が高まっているのは、27年からセ・リーグにも指名打者制が導入されることが背景にある。NPB関係者がこう言う。
「一塁と指名打者が本職で、打つことが専門の麟太郎をセ球団が指名しやすくなったのは事実。問題は順位でしょう。MLBドラフトの結果次第で、メジャー挑戦する可能性があり、指名拒否の可能性がある以上、上位指名はリスクが高い。とはいえ、麟太郎はあの大谷翔平の母校・花巻東の出身で、佐々木監督の子息。人気、注目度が高く、指名するなら1位で行かないと失礼、と考えている球団もある。結果的に複数球団が1位で競合する可能性は十分にあります」
問題は、メジャー志向が強い佐々木を翻意させられるかどうかだ。
「麟太郎にとってNPBは将来的なメジャー挑戦へのステップアップの場。ポスティングによる移籍を認めることはもちろん、容認までの年数も極力、麟太郎の意向に沿う必要がある。まして麟太郎は米国の大学生。MLBドラフトで大学生が指名された場合、中退するか、いったん休学してオフの期間に単位を取得するケースがある。仮に麟太郎がスタンフォード大を卒業したいと考えているなら、授業を受けるためにシーズン途中の渡米を認める必要が出てくるかもしれない。どこまで麟太郎の希望、要望を受け入れるかどうか。各球団の誠意が試されそうです」(パ球団スカウト)
では、佐々木の進路について、父親の花巻東・佐々木洋監督(50)はどう見ているのか。
夏の甲子園の初戦(8日)で智弁和歌山に勝利した直後、佐々木がスタンドで応援したことについて、「卒業生全体がそうですけど、我々の活躍を見て、卒業生、OBの活躍につながればと思っています」とした同監督は、今年のドラフト指名のルール制定に関する本紙記者の質問に、「麟太郎の話はナシで大丈夫ですか? 試合の話なので。すみません」と言及を避けた。
この秋、麟太郎フィーバーは到来するのか。12球団による指名に向けた綱引きは、早くも佳境を迎えつつある。
◇ ◇ ◇
そんな佐々木の米国での待遇はすでに「メジャー級」で、超強力なサポート態勢が敷かれている。いったいどういうことか。佐々木の背後には何がいるのか。
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