日本ハム10点大勝でも残る不安…打者有利の本拠地エスコンが自軍投手陣に牙を剥く?
打ちに打ったり、16安打10得点――。
日本ハムは本拠地エスコンフィールドにオリックスを迎えた12日、打線が大爆発。初回に打者一巡の猛攻で6点を奪うと、その後も攻撃の手を緩めず、オリックスに大勝した。
この日は首位ソフトバンクがロッテに1-10で大敗。2位日本ハムとのゲーム差は「2」に縮まった。逆転Vも射程圏内だが、懸念材料も少なくない。
日本ハムにとって最大の武器にして、最大の難所でもあるのがエスコンだ。本塁打が出やすく、左右のファールゾーンが狭い打者有利の球場。当然、その形状は自軍投手陣にも牙を向く。ビジター球場でのチーム防御率は1.98だが、エスコンでは2.89と、その差は歴然。この日も大勝とはいえ4失点している。
「12球団で最も本塁打が出にくいと言われていた札幌ドームとは雲泥の差ですからね。両翼のフェンスが低く、何よりファールゾーンが狭いので、打者にすれば粘りやすい。パの本拠地の中ではダントツにホームランが出やすい球場です」(球団OB)
それもあってか、日本ハムはホームで貯金13、ビジターで貯金11と、それほど差がない。交流戦を除くリーグ戦に限れば、いずれも貯金10ずつ。ホームだから有利というわけでもないのだ。