ドジャース大谷翔平 引退のカーショーに「憧れ、なじられ、見返した」野球人生
「もともとカーショー選手が好きだったんです。左に珍しいオーバーハンド。どちらかといえばスリークオーター気味に投げるピッチャーが多い中で、左であそこまで上から思い切りたたくピッチャーもあまりいないですし。すごく軌道が読みづらそうだなとは思いながら見ています」
メジャーを志していたころから、カーショーは憧れの存在だった。
しかし、メジャー挑戦のタイミングから2人の関係は微妙に。ポスティングでメジャー挑戦した2017年オフ、評判の二刀流選手が格安で手に入るとあって米球団による大争奪戦に発展。1次の書類選考をクリアして2次面談に進んだ7球団うちのひとつがドジャースだった。この年、最優秀防御率(2.31)をマークした当時のエース・カーショーは結婚記念日にもかかわらず面談に同席するも、大谷が選んだのはエンゼルス。するとカーショーはこう言った。
「時間と労力の無駄遣いだった。彼(大谷)は明らかにDHをやりたがっていたからね」
当時DH制のなかったナ・リーグは最初から選択肢に入ってなかったのではないかと捨てゼリフを吐いたのだ。