ドジャース大谷翔平 引退のカーショーに「憧れ、なじられ、見返した」野球人生
レギュラーシーズンに入ってからも、大谷に関する質問には「興味がない」と素っ気なかった。
エンゼルス時代の6年間、大谷はカーショーに計11打数無安打、4三振と抑えられた。カーショーがコイツだけは許せないと力を入れたのか、大谷に憧れだった選手のひんしゅくを買った“負い目”があったのか、それはともかく、手玉に取られた。
だが、大谷は投打の二刀流として21、23年とMVPに。23年には44本塁打でタイトルを獲得、オフにプロスポーツ史上最高額となる約1015億円でドジャースに移籍したことで、カーショーの大谷を見る目が変わった。移籍1年目の24年はメジャー史上初の54本塁打-59盗塁を達成し、チームのワールドシリーズ制覇に大きく貢献すると、こんな言い方をしている。
「彼(大谷)を見ていると勤勉さがわかる。毎日が同じ。投手としてのリハビリを欠かさず、練習を繰り返し、本塁打を打って、盗塁を増やす。疲れを見せず、愚痴もこぼさない。本当にクールだよ」
「彼が勝利にどれだけこだわっているか。特にビッグゲームでのエネルギーは見ていて楽しい。間違いなくチームに活力を与えている」