ソフトバンク優勝M1でV2目前 絶望の小久保監督を支えた「陰のMVP」とは
そんな小久保監督を支えたのが、今季から新設されたスキルコーチとメンタルパフォーマンスコーチだ。
「聞きなれないスキルコーチという役職の主な役割は、若手や経験の浅い選手の技術指導。現役時代に打撃職人と呼ばれた長谷川コーチ、スーパーサブとして活躍した明石コーチ、プロ経験はないものの、米国でコーチングを学んだ菊池コーチの3人がこの役職についている。若手を教えるコーチだから当初はベンチ入りをしていなかったが、主力の離脱が続いたことで球団は急きょ、スキルコーチ3人をコーチ登録、伴メンタルパフォーマンスコーチをマネージャー登録し、5月からベンチに入れるようにした」(球団OB)
菊池コーチはファーム担当。残る2人のスキルコーチは交代でベンチに入っており、優勝争いが佳境になって以降は主に長谷川コーチがベンチ入りし、選手を支えている。
「長谷川コーチは試合中の気付き、ひらめきに長けており、試合中でも即座に『こういうアプローチで仕掛けよう』とアドバイスを送っています。明石コーチは分析力に長けており、打者のわずかなフォームの変化を見逃さない。修正力が高い指導者です。メンタルパフォーマンスを担当する伴コーチは凡打やエラーで気落ちする若手が、ミスを引きずらないように、適切なタイミングで『あのスイングは良かったよ』、『さあ、声出していこう』などと声がけを行っている。