故・野村監督が仕掛けた打倒巨人の奇襲作戦に身内のボクまで騙された
ギャオス内藤氏による「ギャーギャー言わせていただきます」(第3回=2011年)
日刊ゲンダイではこれまで、多くの球界OB、関係者による回顧録や交遊録を連載してきた。
当事者として直接接してきたからこそ語れる、あの大物選手、有名選手の知られざる素顔や人となり。当時の空気感や人間関係が、ありありと浮かび上がる。
今回も前回に引き続き故・野村克也氏について綴られた、元ヤクルト・ギャオス内藤氏による「ギャーギャー言わせていただきます」(第3回=2011年)を再公開。年齢、肩書などは当時のまま。
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連載の1回目に、90年4月7日の巨人との開幕戦で篠塚さん(和典=評論家)に「疑惑のホームラン」を浴びたお話をしました。開幕投手という大役を務めたわけですが、ボク自身、本当に開幕投手なのか当日になるまで半信半疑でした。
「ジャイアンツには左投手が有効や」
ヤクルトの新監督となった野村さん(克也=評論家)は開幕直前、報道陣に開幕投手のことを聞かれると、必ずといっていいほどこう話していました。