口数の少ない大石大二郎さんが夜の店のママさんたちに好かれていたワケ

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最多勝左腕・阿波野秀幸氏による「細腕奮闘記」(第20回=2022年)を再公開

 日刊ゲンダイではこれまで、多くの球界OB、関係者による回顧録や交遊録を連載してきた。

当事者として直接接してきたからこそ語れる、あの大物選手、有名選手の知られざる素顔や人となり。当時の空気感や人間関係が、ありありと浮かび上がる。

 今回は元オリックス監督の大石大二郎氏について語られた最多勝左腕・阿波野秀幸氏による「細腕奮闘記」(第20回=2022年)を再公開。年齢、肩書などは当時のまま。 

  ◇  ◇  ◇

「試合はまだ、終わってないぞ」

 ロッテとのダブルヘッダー第2試合。私は1点リードで迎えた八回からリリーフでマウンドに登ったものの、1死後、高沢秀昭さんに本塁打を打たれて同点に追い付かれてしまう。その直後、場内の悲鳴やどよめきが収まらないタイミングで、マウンド上の私にこう声を掛けてきたのが二塁手の大石大二郎さんだった。

 大石さんは亜細亜大学から1980年のドラフト2位で近鉄に入団。亜大の6学年先輩で、私が近鉄に入団するにあたって唯一、知っている人だった。

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