沖縄尚学センバツ絶望的…左腕エース末吉良丞の長引く不調招いた“真犯人”

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 今夏の甲子園を初制覇した沖縄尚学(沖縄1位)の来春センバツ出場は厳しい状況となった。

 28日、宮崎市内で行われた秋季九州大会準々決勝で、神村学園(鹿児島1位)と対戦。エース左腕の末吉良丞(2年)は4点を追う八回に代打で登場し、そのまま九回マウンドに上がったものの、流れは変えられず、1-4で敗れた。

 九州の一般選考枠は4。勝てば当確ランプがともった強豪校対決に敗れて九州大会4強入りを逃し、センバツ出場は絶望的である。

 来年ドラフトの目玉候補とされる末吉は、1回戦の有明(熊本2位)戦も七回から救援で登板。3回2安打6奪三振に抑えたが、九州担当のプロのスカウトが「末吉は夏の疲労が抜けていません」とこう言う。

「今夏の甲子園では初戦の金足農戦で14奪三振完封、3回戦の仙台育英戦では11回169球を1人で投げ抜いて3失点完投。灼熱の甲子園でフル回転して、沖縄尚学の夏初優勝に貢献した。その後、高校日本代表の小倉監督に頼み込まれ、U18W杯の日本代表に2年生で唯一選ばれたことで、夏の疲れを抜くタイミングを失ってしまった。新チームに合流してからも本調子に戻っていない。比嘉監督も『明らかに抜けたり、引っかけたりする球が多すぎる』と言っている。県大会準決勝のエナジックスポーツ戦に先発して好投したことはあったが、今秋は疲労を考慮され、リリーフ登板が続いています」

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