錦織圭と西岡良仁の不調に共通する難題…男子テニスの〈パワー・精度〉は爆発的向上している
テニスの男子国別対抗戦(デ杯)の最終予選で、日本はドイツに0勝4敗で敗れた。
錦織圭を故障で欠いたが、相手もズべレフらトップ2不在の陣容。視界は良くない。
錦織に次ぐ西岡良仁(29)が絶不調だ。直近15大会で1勝しただけの棄権5回、ランキングは153位に落ちた。長引く肩の故障に触れて、こんな話をした。
「アルカラスとシナーの全米決勝のビデオを見ましたが、最初の3ゲームでやめました」
フェデラー、ナダルの2強が去った後、ツアーの〈パワー+精度〉は話にならないほど向上しているということだ。西岡は背景に“高さ”を挙げ、長引く故障との因果関係を見ているようだ。
ツアーで最も低い身長170センチながら「どんなボールでも返す自信はある」というストロークのワザでツアー3勝を削り出した。今回のデ杯も打ち合いは支配しつつ、ブレークポイント10本を一度も生かせなかった。相手のシュトルフは192センチ、身長のハンディはこれまでも同じだったはず。何かが変わったのだ--。