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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

錦織圭と西岡良仁の不調に共通する難題…男子テニスの〈パワー・精度〉は爆発的向上している

公開日: 更新日:

 テニスの男子国別対抗戦(デ杯)の最終予選で、日本はドイツに0勝4敗で敗れた。

 錦織圭を故障で欠いたが、相手もズべレフらトップ2不在の陣容。視界は良くない。

 錦織に次ぐ西岡良仁(29)が絶不調だ。直近15大会で1勝しただけの棄権5回、ランキングは153位に落ちた。長引く肩の故障に触れて、こんな話をした。

「アルカラスとシナーの全米決勝のビデオを見ましたが、最初の3ゲームでやめました」

 フェデラー、ナダルの2強が去った後、ツアーの〈パワー+精度〉は話にならないほど向上しているということだ。西岡は背景に“高さ”を挙げ、長引く故障との因果関係を見ているようだ。

 ツアーで最も低い身長170センチながら「どんなボールでも返す自信はある」というストロークのワザでツアー3勝を削り出した。今回のデ杯も打ち合いは支配しつつ、ブレークポイント10本を一度も生かせなかった。相手のシュトルフは192センチ、身長のハンディはこれまでも同じだったはず。何かが変わったのだ--。

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