福留孝介は星野監督にも臆さなかった…「遊んでる」と思われがちなハワイ合宿の全貌
春季キャンプに入れば嫌というほどバットを振る。だから自主トレではキャンプまでにしっかり足が動くようにしておきたい、というのが俺のスタンスだった。
ちなみに、俺が1時間かけてようやくレストランに着く頃、孝介は車でさっそうと登場。食事が終わると、車で先に帰らせ、俺はまた歩いてホテルへ戻っていた。
ホテルに着き、夜20時くらいになると、もうやることもない。そこで、孝介と男2人、ジャグジープールに入り、ハワイ島の夜空いっぱいに輝く星を眺めながら、「星キレイだな……」と言って次の日に備え、後半になると、オアフ島に場所を移してトレーニングを続けた。
ある朝、部屋の電話に叩き起こされた。まだ午前7時。こんな時間にダレが……と受話器を取ると、日本語で「おはよう」と言う声。フランクな物言いは孝介じゃない。
「え、誰?」
「分からないんですか?」
急に敬語になった。
声の主はなんと……。


















