ハッキリした村上宗隆の微妙な評価 ホワイトソックスと「2年54億円契約」も当初の想定大きく下回る
「三振率の高さ」「適応力のなさ」「拙守」
村上は当初、MLB公式ホームページのFAランキングで8位に評価されたほど。このオフ、3年総額約103億5000万円でドジャース入りしたディアス(31=メッツからFA)や、パドレスと3年約116億円で再契約したキング(30)より高く評価され、一時は総額300億円超えの予想もあった。しかし、「三振率の高さ」「150キロ超の速球が打てない」「適応力のなさ」「拙守」などとマイナスの要素が次々とメディアを賑わせていた。ア・リーグのスカウトがこう言う。
「メジャー球団が22年に日本人選手最多の56本塁打をマークした村上のパワーを評価しているのは間違いない。基本的に長期の大型契約を勝ち取るのは難しいとみられていた。ホワイトソックスは、そこそこの金額を出した上で2年程度の短期契約をオファーしたということでしょう」
村上は適応力が疑問視されている。22年に三冠王を獲得して以降、他球団の投手は弱点である高め150キロ超の速球を徹底するようになった。それから3年経つにもかかわらず、いまだ高め速球に対応しきれていない。
しかし、再建中のホワイトソックスであれば、すぐに結果が出なくても辛抱強く起用してもらえるのではないか。まだ25歳。メジャーで生き残るだけの実力を身に付ければ、今後何度でも市場に出て大型契約をゲットするチャンスは残されている。
現時点での評価が芳しくなくても、悲観する必要はまったくない。金額が多くなればなるほど、当然、かかる期待も大きくなる。結果は出して当然。期待を裏切ろうものなら、ファンやメディアはもちろん、身内であるはずのチーム内から非難されることだってある。特に強豪の名門、東海岸のチームはその傾向が強い。回り道に見えても、メジャーリーガーになってからいくらでも稼げるのだ。
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日刊ゲンダイで毎年好評の人気企画「ドラフト選手の家庭の事情」(2017年版)では、村上家を特集。父・公弥さんに話を聞くと、「時には手を上げたこともある」と、教育方針などについて赤裸々に語ってくれた。
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