ロッテ前監督・吉井理人氏が2023年WBCを語る「大谷とダルのリリーフ登板は準決勝後に決まった」
負けたら終わりのメキシコ戦でまさかの事態
──球団からの球数制限もある。
「それはありました。ただ、大谷もダルも割と自分の感覚で『超えてもいいです』という感じでやってくれた。きっちりそれを守るという感じではなかったです。メジャー球団は細かく、『ここ投げたら、次は中何日で何球投げさせてください』と。決勝は大谷もダルも……いや、大谷だけだったかな……球団からは『もう、投げさせないで』と言われてたんですけど、(九回に逆転サヨナラ勝ちした準決勝の)メキシコ戦を見て、2人とも投げたくなっちゃって。たぶん球団にお願いしたと思う。最初は栗山監督も困ってたんです。『あいつら、投げられないって。どうしよう、吉井』って。なのにメキシコ戦が終わったら急に『投げるから。大谷は最後、八回はダルで。あとはおまえが考えてくれ』と」
──継投や投手起用は難しかったですか?
「当初はメキシコ戦の先発が(山本)由伸、決勝が朗希だったんですけど、アメリカに行った日くらいに栗山監督が『負けたら終わりのメキシコ戦に2人をつぎ込みたい』と言ってきたんです。『決勝までいったら、勝負はオレが責任取るから。そこ(メキシコ戦)は全力で勝てるように日本の2人のいいピッチャーをつぎ込みたい』と」
──予定が変わったのですね。
「そうなると朗希先発か、山本先発かが難しかった。朗希はリリーフをやった経験がなかったので先発に。山本は少し、へそを曲げそうになりましたけど『ごめん』と言って。プライドは高いけど、本当にナイスガイです。自分の方からガーッとくるタイプではないですけど、気持ちを許すとちゃんとしゃべってくれるし、こちらの意図を理解してくれます」(おわり)
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吉井氏のへインタビュー【佐々木朗希編】と【大谷翔平編】は日刊ゲンダイDIGITALで公開中。そこでは「佐々木の成長した点」や、「大谷の損をしているところ」などが余すことなく語られている。プロ野球ファンは要チェックだ。



















