【特別寄稿】五輪出場権消滅のボブスレー 競技人口50人“零細”競技だからこそ連盟の失態はあり得ない(春日良一)
むしろ本件については、選手第一の立場に立ってJOCが加盟団体であるボブスレー連盟の責任を追及すべきである。日本代表選手団の最終個人エントリーでその氏名一字にミスがあっただけでエントリーは未完となり、その選手は五輪に出場できない。その時の責任はJOCが負うしかない。同様に五輪選手選考の責任を持つ各競技団体はそれぞれに所属する選手のために、その競技の五輪参加資格情報獲得に責任がある。
ミラノ・コルティナ冬季五輪はもう2週間後にやってくる。選手に信頼されるJOCであるためには、JOCはボブスレー連盟トップ自らの釈明と連盟刷新を求めるべきだ。日本のボブスレー競技を統括する最高責任者は北野貴裕会長であり、日本の冬季競技振興に貢献してきた伝統を有する北野建設の社長でもある。しかも彼はJOCの副会長でもあるのだから。
▼春日良一(かすが・りょういち)長野県出身。上智大学哲学科卒。1978年に日本体育協会に入る。89年に新生JOCに移り、IOC渉外担当に。90年長野五輪招致委員会に出向、招致活動に関わる。95年にJOCを退職。スポーツコンサルティング会社を設立し、代表に。98年から五輪批評「スポーツ思考」を主筆。


















