元関取・皇風さんは第二の人生も上々 東京でちゃんこ屋とラーメン店3軒も経営

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“インテリ力士”と話題に

 開店には6000万円かけたというから大変な意気込みだ。9人いる社員らと閉店後にミーティングを重ね、工夫して、コロナ禍も乗り切ってきた。そしてコロナ禍の20年に池袋にラーメン店「皇綱(きづな)家」を、2年前には三鷹に2号店を開店したというから立派だ。

「弟が中野区野方の有名店『輝道家』で修業したので、最初から味に自信がありました。『皇綱家』は弟がメイン。私は3店舗を行ったり来たり。『皇綱家』では、閉店後に豚骨スープを仕込むのに2時間かかるので、帰宅はいつも深夜3、4時ですね」

 ハードそうだ。夫人も手伝っているのだろうか。皇風さんは引退と同時に、一般の女性と結婚した。

「いや、この店を始める前には1人になっていました。子どもはいません。子どもを相撲取りにしたいので、また出会いがあるといいですね(笑)」

 さて、皇風さんは小4のとき、“わんぱく相撲”調布場所で優勝したのを機に相撲を始め、明大付属中・高から早大スポーツ科学部に進み、在学中の08年、尾車部屋入門。“インテリ力士”と話題になった。

「『3年やらせてくれ』と両親に頭を下げました。入門時、自分は実力不足だと思っていたので、対戦力士の取組の映像を何度も見て研究しました。どっちの足から踏み込むかがわかるだけでも、勝敗は大きく違ってくる。結果的に、関取になるという目標を達成でき、その後の人生を生きていく自信、支えになりました」

 調布市内のマンションで1人暮らしだ。

(取材・文=中野裕子)

▽皇風俊司(きみかぜ・としじ)1986年9月23日東京・調布市生まれ。本名:直江俊司。早稲田大学スポーツ科学部在学中に尾車部屋に入門し、70年ぶりの早稲田出身力士に。09年初土俵。11年新十両。12年3月場所で十両優勝を果たし、翌5月場所で新入幕。ケガに苦しみ、14年引退。最高位は西前頭13枚目。

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